4月6日にスペインで開幕、4月27日にイタリアで第2戦、5月11日にベルギーとすでに3レースを消化したヨーロッパ ルマン・シリーズ。今シーズンからマシンをローラ/マツダにスイッチした『Kruse
Schiller Motorsport』だったが、新たなマシンを1から作ることは、想像以上に大変なことだった。
マシンのシェイクダウンテストが行われたのは、開幕を目前に控えた3月20日。すでに他の多くのチームたちは3月2、3日に行われた公式合同テストでシェイクダウンや開幕へ向けたセッティングなどを済ませており、かなり遅れてのスタートになってしまったのだ。
いざ走行が始まると、マシンの初期トラブルが多数発生してしまい、思うようにシェイクダウンのスケジュールを消化することが出来なかった。それでもマシンの本来持っているポテンシャルの高さを感じ取ることが出来、マシンとチームの歯車が上手くかみ合った時、良い結果が期待できるとも思えたテストだった。
マシンの整備や改良をガレージで行い、チームは開幕の舞台であるスペインにマシンを持ち込んだ。レースウィークが始まると、マシンには新たな問題が次々に発生してしまう。なかなかマシンが思うように仕上がらず、決勝レースでは中盤に発生したギヤトラブルでリタイヤとなってしまった。
第2戦イタリアでも、度重なるトラブルでなかなか走行する時間を取ることが出来ない状態が続いた。それでもチーム一丸となってトラブルの解決に全力を注ぎ、予選順位こそ下がってしまったものの、決勝では6位でチェッカーを受け今シーズン初のポイントを獲得することができた。マシンの状態は完璧とは言えない状態ながら、このレースで入賞できた事は次のベルギーに向けて大きな期待を持つことが出来た。
イタリアでの入賞から、大きな期待を胸に臨んだベルギーでの第3戦、ところが現地に着くとチーフエンジニアがプライベートな急用で参加できなくなったとの知らせを受け、一転不安の残るレースとなってしまった。公式練習が始まると、やはりマシンのセッティングに問題がありタイムを上げることが出来ない。少しずつセッティングを変更してはみるものの、核心的な解決に至らないまま予選を迎えることとなった。ジョンが予選のアタックに臨むが、1周目にクラッシュ。マシンに大きなダメージを受けてしまったのだ。
マシンの受けたダメージはあまりにも酷く、大会主催者から安全面の指摘を受け、チームは決勝レースの出場を見送らざるをえないとの苦渋の決断を下すこととなった。前戦からのいい流れがあっただけに、とても悔しい結果となってしまった。
次のレースは世界3大レースに数えられる『ルマン24時間耐久レース』である。今回の悔しい気持ちをこの大舞台での喜びに変えるため、全身全霊で24時間を走り抜く。チーム、マシン、応援してくれている全ての人達のために。
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08.05.20
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